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いい流れをつかむ

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〔2013年シーズンの一輝さんの写真 6シーズン、全力で応援してきました〕

ブログ引っ越しをした主な理由として、
2008年から応援していた、嶋村一輝さんが、2013年シーズンをもって、現役引退されたことがあります。

今シーズンより、ベイスターズの二軍打撃コーチに就任されて、またグラウンドで姿を見られるのですが、一つの区切りがついたことと、元のブログのカテゴリー名を「嶋村一輝選手」のままで、残しておきたいために、決断しました。

掲載している写真のように、
毎年、そのシーズンに撮った写真を1枚にまとめたものを作成して、
自分用にサインをいただき、同じものを、ご本人にさしあげていました。
私の手元には、6シーズン分の写真があります。
いつ、どんな場面でサインをいただいたのかも、鮮明に覚えていて、
どれも自分にとって大切な宝物です。
(今回、2013年の最後の写真だけ、一輝さんの座右の銘を書いていただきました)

◆◆◆

2013年シーズンは、オープン戦期間中に一軍昇格したものの、
二軍で開幕を迎えて、その後、昇格することはありませんでした。
私がずっと、手紙などで伝えてきた、応援の言葉があります。

いい流れをつかめますように

〔4月の終わり頃に書いた手紙より〕
バット引きをされていた鎌ヶ谷は暑そうでしたね。チャンスでの打席も、いい当たりが好捕されたと聞きました。次は、ちゃんと結果に繋がったらいいですね。
春季キャンプ以降の状況は、おそらく、今までにないくらい、実戦の機会が限られてしまっていて、いろんな調整が、たいへんだろうなと思っています。
一輝さんのことだから、そこは言い訳せずに、日々、しっかりと、すべきことをされていらっしゃるんだろうな、と想像しています。
もう5月に入りますが、どこかで、いい流れをつかめますように。
『いつやるか? 今でしょ!』でおなじみの林修先生のコラムから引用しますね。
【「受験にはフライングもスピード違反もない」。授業でよく言う言葉なんですが、仕事も同じですよね。明日とか考えてないで、すぐやらなきゃ。そして全力で走らなきゃ。結果には責任が持てなくとも、プロセスには責任を持つことができるでしょう?そうやって耐えていれば、いつか必ずいい流れがやってくるものなんですよ】
いつ見に行くのか、非常に悩んでいましたが、近々、見に行きます。

(手紙の内容、以上)

バット引きというのは、試合中に、打った後のバットを拾いにいく役割で、二軍の試合では、試合に出場してない控えの選手が、行うことが多いです。ベイスターズでは、若手もベテランも関係なく、その役割を担っていて、一輝さんもされていました。その他にも、守備から戻ってくる野手に声を掛けたり、イニング間に投手のキャッチボールの相手をする等、試合に出ていないときも、常に、何かしらチームにはたらきかけていました。

「しっかりとすべきことをする」は、自身の準備だけでなく、プレー以外の面でも、チームにどれだけ役に立てるか、ということも含みます。

できる限りのことを、すぐやる・全力でやる、そうやって耐えているうちに、いい流れが、やってくる〜

「いい流れをつかめますように」

この励ましのフレーズを、繰り返し、伝えてきました。

◆◆◆

結局、最後まで一軍昇格することなく、プレーヤーとしては、来季の契約を結ばない、戦力外通告を受けます。

その代わりと言うのは、語弊がありますが、ポスト未定ながらも、2014年シーズンのコーチ契約を、球団から打診されます。

「自分も1日でも長く、現役でいたかった。後輩には、そういう思いをさせないように、思い切りやったと思えるような手助けをしたい」(球団公式サイトより)

コーチ契約の申し出を受諾して、新たな一歩を踏み出すことになりました。現役を引退することに、大きな葛藤があったことは、想像に難くありません。

選手として活躍する「いい流れ」の意味で、つかってきた言葉だけれど、プロスポーツ選手は結果がすべてだけれど、コーチとして、来年もユニフォームを着て、仕事ができる。これも、いい流れがきた、と考えてよいのかもしれないな、と今では思います。
◆◆◆

実は、一輝さんの座右の銘の「至誠通天」の意味を、はっきりと知らないままでいます。それは「人生のいい流れをつかめる生き方」なのだと予想はしているのですが。

このブログでは、コーチに就任された一輝さんのことも、レポートできればいいな、と考えています。