140417 石川慎吾選手・プロ初ヒット IN 神戸
〔2014年4月17日 ほっともっとフィールド神戸 ファイターズ・石川慎吾選手がセンター前ヒットを放つ 一軍でのキャリアの第一歩を踏み出しました〕
関西で開催のBs-F3連戦。3戦目の前に、急遽、選手の入れ替えがありました。このタイミングで、わざわざ呼ばれたのであれば、出場することは予想できます。カメラ持参で出勤です。
慎吾選手見たさに、仕事帰りに駆け付けるのは、今回で2度目でした。
〔2013年8月の昇格時は、5打席でヒットは出ず〕
前回の昇格時、打席でほぼ何もできてなかった、苦い思い出があります。初スタメンの日、京セラドームまで足を運びましたが、打てる気配がなく、仕切り直しだな、と当時は思いました。ファームで打っていても、一軍の投手の投球はコントロール・球質も違うし、甘い球は簡単には来ません。
今回は、スッと打てるといいな。しかし、打席に間に合うのか。
スタメン、8番・ライト。神戸の球場までの道中、試合の進行を気にしながら、移動しました。第1打席には、間に合わない。惜しい当たりのライトフライという情報が入ります。外野に打球が飛んでいるということは、自身の打つ感覚、「感じ」は悪くないのだろうな。これは、この後、期待できるかもしれない。
3回に到着。本当に一軍にいる!(当たり前です)
4回表、この日の第2打席。1死ランナーなし。投手は、左腕の井川投手。
1ボールの後、ストライクが来ました。
振りぬいた打球が、センター前へ抜けます。
プロ入り初ヒット。
入団3年目、一軍での打席、7打席目でやっと打つことができました。
感慨深かったでしょうね。
この後、陽選手のタイムリーでホームに生還して、ネクストにいた西川選手に出迎えられます。
現地で一連の様子を見られて、本当に嬉しかったです。
間に合って、写真を撮れて、良かった。
http://letitbe.jugem.cc/?eid=1517
(慎吾選手が気になったきっかけは、私の前ブログの記事を参照ください)
初安打の後、仙台で猛打賞・初打点を記録したり、勝利につながるタイムリーを打ち初ヒーローインタビューを受けるなど、奮闘が続きました。
今は打席であれこれ考えずに、自分のスイングをすることに集中できているのかな、という印象です。結果を残し続けるのは、簡単ではないですが、チームの戦力として勝利に貢献できる活躍を期待したいです。
140413 関根選手が受けた危険球のこと
まずは、こちらのブログへリンクを貼らせていただきます。
関根大気選手・頑張れ!! - 野 球 好 き - http://blogs.yahoo.co.jp/qwfnb891/12220850.html
そして、1週間後の、沖縄。2014年4月13日の試合前、ネクストバッターズサークル付近。始球式の様子を、嶋村一輝コーチと並んで、見ているところ。
1回表の第1打席。
ステップを踏もうとした瞬間。
頭部付近へ投球が当たり、倒れ込みます。どうして関根選手ばかり……と、肝を冷やしましたが、すぐ起き上がって、一塁へ歩き出しました。投手は危険球退場。
トレーナーさんが、すぐに飛んできました。
一輝コーチも心配そうにしています。
ヘルメットのこの辺りに当たって、と説明。
一輝さんは、彼の恐怖をやわらげるような仕草をされてましたね。肩をぽんぽんと叩きながら、話し掛けていました。
真剣勝負のなかで、投手の内角への投球のコントロールが狂うのは、あり得ることだと思います。
でも、1週間の間に、2回も頭部死球を受けた。高卒でプロ入りしたばかりの関根選手にとっては、試練ですよね。打席で、怖かったと思います。
きつい体験をしたのにもかかわらず、次の打席では、謝る捕手に、笑顔で応えていたのが、印象的でした。
この日はノーヒットでしたが、その後、また、イースタンの試合で、打ち続けています。凄い選手になるな、と今回の様子を見ただけでも、感じました。
また、近いうちに、関根選手のプレーを見に行こうと考えています。
140412 コーチのお仕事 IN 那覇
〔2014年4月12日 沖縄セルラースタジアム那覇にて撮影〕
嶋村一輝・二軍打撃コーチの4月12日の写真レポです。
試合中は、一塁コーチャーとして、
グラウンドに立っていると知って、
それは見に行かなければ! と考えていました。
試合前は、ストップウォッチ(タイマー)で、打撃練習の時間管理。
バント練習の打撃投手をしたり。
マウンドに上がり、フリー打撃の打撃投手も務めます。
スタッフさんの人数が少ないため、ケージの隣りで、選手のチェックをするだけでなく、何でもやっているんですね。
マネージャーさんから、呼び出し。
(一軍からのお電話?)
電話を受け取る。
(お話している内容は聞こえませんが、二軍のメンバーについての、
質問に答えていたのかな?)
電話の後、大村監督に報告。
試合前の円陣で、お話し中。(風のこととか言っていたかな)
各首脳陣が、順番に話します。
大村監督は、選手の笑いを取っていて、お話し上手な方なのかな、と思いました。
さて、試合開始です。
乙坂選手が、先頭打者ホームラン。
ホームで出迎えます。
ヒットで出塁した後藤選手とグータッチ。
どの選手が出塁しても、一輝さんが非常に嬉しそうな表情をしていたのが、印象に残りました。
宮崎選手、ホームラン。
ランナーで先に生還した後藤選手と、出迎え。
17安打12得点、打線好調な日でした。
こういうときは、コーチとしても気分が良いのだろうな、と思いました。
140412 関根大気選手について目撃した10のこと IN 那覇
2014年4月12日~13日、沖縄セルラースタジアム那覇でイースタンリーグ•G-DB戦を観戦しました。
横浜DeNAベイスターズ・関根大気選手について目撃した10のこと。
1、マスコットバットでいきなりスタンドイン
2、左投左打
3、バントヒット
4、塁上での指さし確認
5、左中間ツーベース
6、ヘルメットに映る空
7、ツーアウトの指の形
8、勝利のハイタッチ
9、笑顔
10、ノートとペン
宜野湾キャンプで、初めて生で見て、写真を撮りましたが、まだ実戦を見たことがありませんでした。練習も試合も見られるビジターの球場で、できれば写真を撮るのに環境が良いところ、という理由で沖縄への遠征を決めました。
1軍キャンプスタートし、何とかキャンプを完走しました。3月はじめのナゴヤドームでのオープン戦で、1安打と3三振。以降、ファームで研鑽の日々が続いています。
イースタンリーグの公式戦で、6試合連続で打点を記録するなど、打撃に勝負強さがあるという情報があり、実際に見られるのを、とても楽しみにしていました。
1 マスコットバット
試合で使うバットよりも、重いバット。細かい仕様は、選手それぞれ異なりますが、試合用が900グラム〜920グラムくらい、マスコットバットは1000グラムくらい。
「全身の力を使って、バットを振る感覚を養うため」(現役のときの嶋村一輝コーチ談)に、重いバットを練習で活用するとのこと。
4/12のフリー打撃で、関根選手は最初にマスコットバットを持って、打席に立ちました。重いバットで打った打球が、いきなりスタンドインして、遠くまで飛ばす力があるのだな、と驚きました。
2 左投左打
4/12は、9番レフトでフル出場。ゴロの打球の捕球体勢を見て、左投であることを改めて確認しました。イニング間のキャッチボールで、相手をする先輩がぽろぽろと、関根選手からのボールを、そらしていたのは風か? 単にコントロールが悪かったのか? (後者かな) 少し気になりました。
3 バントヒット
この日の第2打席、1死1塁の場面で、一二塁間に、強めに転がすプッシュバント。俊足を飛ばして、一塁セーフ・内野安打に。相手の守備位置を見て、いい場所にバントしていました。
4 塁上での指さし確認
2塁ランナーとなった際、後ろを振り返って指さしながら、何か3点ほどを確認する仕草をしていました。アウトカウントや、ランナーの状況、相手の守備位置、などでしょうか。
5 左中間ツーベース
この日は、センター方向へとらえた当たりが伸びなかったり、正面を突いたりしていました。クリーンヒットは、左中間へのツーベース1本。
6 ヘルメットに映る空
天気の良い日でした。
7 ツーアウトの指の形
正面からも見ないとわからないけれど、よく見られる形だと思いました。
8 勝利のハイタッチ
啓二朗先輩と、ジャンピングハイタッチ。
9 笑顔
勝利後、パーッと、歯を見せて笑ってます。
10 ノートとペン
ベンチのなかでは、メモをとっているんですね。
知らないことばかりだったのが、この1日で、いろいろと見られて、良かったです。翌日、4/13は大変なことが起こってしまうのですが、それはまた、別の記事にて。
投手・ケガをしない体のつくり方
〔2014年2月8日 名護のブルペンにて〕
2014年4月2日、ファイターズの上沢直之(うわさわ・なおゆき)投手が、プロ初登板初先発初勝利を挙げました。6回3安打1失点、先発投手として、しっかり役割を果たしての1勝です。
上沢選手は、高卒3年目。ファイターズは、焦らず・無理をさせず、じっくりと育成に力を注いできました。初の一軍キャンプ参加となった2014年のプレシーズン、実戦での結果を積み上げてきて、満を持しての一軍初先発。本番での一発回答(快投)、勝利という結果が出たことを、非常に喜ばしく思います。
私がキャンプ中に見た上沢選手です。厚澤投手コーチの指導の元、投球フォームを固めていました。投げ終えた後。肘の上げ方、テークバックの位置などを確認していましたね。キャンプ中の報道では「肘を柔らかく使い、真上からしなやかに腕を振り下ろす」という風に、表現されていました。
身長187センチと、上背があるので、この角度から速球を投げ下ろされると、打者から見ても迫力があるのだろうな、と思いました。
さて、上沢選手が勝利したことで、彼にまつわる様々なエピソードが報道されたのですが、その中で、最も気になったのが、こちら。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/04/03/kiji/K20140403007902450.html
スポニチの記事より引用。
上沢の野球歴はまだ8年。小学生の頃はサッカーと水泳に没頭し、中学から野球を始めた。この日、バックネット裏で観戦した父・和也さん(54)は磐城(福島)の元エースだったが、立大進学後に肩を壊し野球を断念。「小さい頃に入れ込んでケガをさせるのが一番嫌だった」。自身の経験から、他のスポーツをさせることで脚力や柔軟性を養わせた。
その思いは栗山監督も同じだった。昨季終盤には1軍昇格も検討された。だが、栗山監督は「使いたくても上で先発させなかった」と育成に力を注いだ。3年目で初めて1軍キャンプに呼ばれ、好結果を残し続けて開幕ローテーションの座をつかみ取った。
(引用以上)
小学校までは、別のスポーツをして、脚力や柔軟性を養わせた~
お父さんが投手としてケガをされた経験から、将来を見据えて、ケガをしないように気遣われていたんですね。
もう一つ、気になった記事を見つけました。
東葛まいにちの記事より引用。
「指先は器用だが、足腰がしっかりしていないのでコントロールが悪かった。体が柔らかく、体格的(タテヨコ)にはしっかりしていて素材はいい。足腰を鍛えればプロ入りできる」と評価した持丸監督。
厳しい練習が始まった。それに応えた上沢投手は、2年の春頃から徐々にプロに対する思いも強くなっていった。ランニングはいつも1番で帰って来るなど、練習にも力が入った。
(引用以上)
高校時代の監督さんから、「指先が器用・柔軟性はあって素材はいい」と評されていたようです。水泳をやっていたのなら、全身運動になるから、手足のいろんな関節や筋肉を動かすし、柔軟性が養われるのかな、と想像しました。
◆◆◆
高卒で入団した長身の投手、ストレート・変化球とも良いものを持っている。
上沢選手がキャリアを積み上げる上で、比較されるのは、ダルビッシュ投手でしょう。
ダルビッシュ投手がファイターズに在籍していたときは、長期離脱を余儀なくされるような、肩・肘の故障をすることが、ありませんでした。高校時代の監督さんの証言があったのですが、高校1年目は監督さんの方針で、「柔軟体操とプール・トレのみ」しか、行わせなかったそうです。
『ダルビッシュ有の変化球バイブル』P67より引用。
ダルビッシュに待ち受けていたのは、両ヒザの成長痛だった。
「無理をすると、疲労骨折しやすい。1年間は何もさせないでおこうかな、と思った。1年目は柔軟体操とプール・トレーニングしか、させてない。体重移動をスムーズにする。つまり、下半身の力を上半身へ伝えるには、股関節の柔軟性が大事なんです。下半身を使えれば肩、ヒジを痛めることはない。09年メジャーで故障者リスト入りしたある投手は、上体だけで投げている。肩を痛めた結果、かばううちにヒジにも併発、その繰り返しです。ダルビッシュとの違いは、股関節をうまく使えているか、という点に尽きます」
選手寿命を縮める故障を恐れていた若生監督は、成長痛が完全に癒える3年春のセンバツ前まで、下半身に負担のかかる「陸上メニュー」はすべて回避。ダルビッシュはこうした「特別扱い」を何より嫌ったが、指揮官のこの親心が基礎を作り上げたことは言うまでもない。
(引用以上)
陸上トレ(=走り込み)ができなかった分は、水中での週3回、2時間のスイムトレでカバーしていたとのこと。ダル君の股関節の柔軟性は、まだ15歳の頃、来る日も来る日も、柔軟体操を繰り返していたことで培われたのだと、わかりました。
下半身がしっかり使えていれば、肩肘の故障を起こさない。
この論理に、非常に合点が行きました。
「体格に恵まれた」という表現を良く聞きますが、その体格をうまく生かしていくためには、相当の努力が必要になるんですね。正しい知識を持って、負担のかかり過ぎない強度でトレーニングを行う。
体が大きい分、本当に、”できあがる”には時間も要します。
上沢選手が今まで努力してきたことが、大きな成果につながりますように。
今シーズン、ケガすることなく、投げ続けてくれることを願います。